ポストと宅配ボックス、どんな組み合わせがいい？ベストマッチを紹介

こんにちは、配達員のeveryです。

このページを開いてくださり、誠にありがとうございます！

いまお読みの方は、これから宅配ボックスを購入しようとしている方が多いかと思いますが、「じゃぁ実際、ウチではどんな宅配ボックスを買ったらいいの？」と迷うことも多いのではないでしょうか。

そんなお悩みに対して『ポストと宅配ボックス、どんな組み合わせがいい？賢い選び方を解説！』では、その【考え方】を解説させていただきました。

さらに今回このページでは、より具体的に
【こんな置き配の状況で】
【こんなタイプのポストなら】
【このタイプの宅配ボックスがベストマッチ！】

・・・という組み合わせをいくつか紹介していきますね。

宅配ボックスの「ベストマッチ」とは？

宅急便の受け取り方について、【優先事項】は各ご家庭で異なると思います。

とくに【防犯性】についてはお住いの【地域の治安】や【留守の時間】によって、ニーズは大きく変わりますよね。

また「1ヶ月に宅急便を平均何個受け取るのか」「どのサイズが多いのか」なども人それぞれです。

そこで当ブログでは現役配達員の視点から、宅急便受け取りの【利便性】や【安全性】について、独自の「５つの項目」で評価することとしました。

この5項目について以下の4段階で評価し、もっとも総合評価が高いと思われるものを「ベストマッチ」として選ぶこととします。

●A.物置に常に置き配ができる方の場合　

※前提として、常に物置のカギを開けておく必要があります。

※物置は人が入れるような大きさを想定しています。

実はこの場合、宅配ボックスはほぼ必要ありません。

フルサイズのポストだけ玄関先にしっかり用意してくだされば、ネコポスやゆうパック・レターパックライトなどの投函小物はきちんと受け取りができます。

宅急便の荷物については玄関先に「不在のときは荷物を物置に入れてください」という表示だけでOKです。

→親切で便利な【置き配表示】については『「置き配OK」の表示どんなのがいい？配達員が喜ぶテンプレを紹介！』をお読みください。

あんしん5項目の評価は以下のとおり。

宅配ボックスを設置しなくても、ほぼ「フルマーク（満点）」になります。

A.	①サイズの自由度	②個数の自由度	③防犯性	④耐候性	⑤フルサイズのポスト機能
評価	◎	◎	○	◎	◎
担当設備	物置	物置	物置	物置	フルサイズのポスト

物置にカギはかかっていませんが、そもそも物置に荷物が入っているとかいないとかは外見からわかりませんので、③防犯性の評価は○としました。

●B.風除室に常に置き配ができる方の場合

※この場合も、風除室は施錠しないでいることが前提です。

※「風除室」とは、玄関を開けたときに風雨が吹き込まないよう、玄関前をサンルームのように囲ったスペースをいいます。→郊外のコンビニの入り口などで多用されています。

物置ならば中に置いた荷物は外から見えませんが、風除室に置いた荷物はガラス越しに外から見えます。

そのため防犯を考えれば宅配ボックスの必要性は、物置のときよりもやや高くなると考えてもいいでしょう。

※下記のいずれかをクリックすると、行きたい項目にジャンプできます。

B-1.風除室への置き配のみで宅配ボックスを設置しない場合
B-2.フルサイズのポストがあるお宅で風除室に宅配BOXを設置する場合
B-3.ポストがフルサイズではないお宅で風除室に宅配ボックスを設置する場合

【B-1.風除室への置き配のみで宅配ボックスを設置しない場合】

まずは物置のときと同様にフルサイズのポストを準備していただきますと、投函小物がきちんと受け取れるようになります。

宅急便の荷物に関しては、風雨も避けられますし、スペースがあれば追加で何個も受け取れますので、宅配ボックスを置かずに済ませている方もたくさんいらっしゃいます。

あんしん5項目の評価は以下のとおりですが、物置のときにくらべて、【防犯性】の面だけ1ランク下に評価しました。

B-1.	①サイズの自由度	②個数の自由度	③防犯性	④耐候性	⑤フルサイズのポスト機能
評価	◎	◎	△	◎	◎
担当設備	風除室	風除室	風除室	風除室	フルサイズのポスト

しかし、もしも荷物が見えることに不安がある方や、人通りの多い道路に面しているお宅、治安が安心できるレベルではないと判断されるときには、宅配ボックスを設置するとよいでしょう。

【B-2.フルサイズのポストがあるお宅で風除室に宅配BOXを設置する場合】

この場合はどんな宅配ボックスでもかまいませんが、せっかく【防犯性】を上げるのですから、施錠のできるものを設置しましょう。

宅配ボックスを設置した際には「ボックスに入らない荷物は置き配OKです」などと表示しておくと、配達員は優先順位を①宅配ボックス②置き配　と理解しやすいと思います。

→親切で便利な【置き配表示】については『「置き配OK」の表示どんなのがいい？配達員が喜ぶテンプレを紹介！』をお読みください。

ポストとの組み合わせですが、現在お使いのポストがフルサイズの場合、宅配ボックスは「ポスト一体型」のボックスや「万能型」のボックスは、ポストの機能が重複するので必要ないと思います。

必要ないばかりか、投函物を確認する場所が2ヶ所になってしまうので、かえって煩わしいかもしれません。

あんしん5項目の評価は以下のとおりです。

B-2.	①サイズの自由度	②個数の自由度	③防犯性	④耐候性	⑤フルサイズのポスト機能
評価	◎	◎	○	◎	◎
担当設備	風除室	風除室	宅配BOX＋風除室	風除室	フルサイズのポスト

【B-3.ポストがフルサイズではないお宅で風除室に宅配ボックスを設置する場合】

この場合は既存のポストの方に「ポストに入らない物は宅配ボックスへ入れてください」とでも表示しておくと、わかりやすいですね。

これと先ほどの「ボックスに入らない荷物は風除室内に置いてください」という表示があれば、受け取り体制は完璧です！

あんしん5項目の評価は以下のようになります。

B-3.	①サイズの自由度	②個数の自由度	③防犯性	④耐候性	⑤フルサイズのポスト機能
評価	◎	◎	○	◎	◎
担当設備	風除室	風除室	宅配BOX＋風除室	風除室	宅配BOXのポスト／宅配BOXの追加投入口

●C.玄関前に常に置き配ができる方の場合

玄関前に常に置き配ができるお宅の場合、「風除室に置くよりもさらに防犯性が下がる」ということはすぐにお気付きになるかと思います。

しかし実際に日常で問題になりやすいのは、防犯性よりもむしろ耐候性ではないでしょうか。

配達をしていますと、月に何日かは雨で置き配が困難になる日がありますし、大風の吹く日には「荷物が飛んでいくからダメ！」と、所長から「置き配禁止令」が出たこともありました。

また普通の雨なら避けられる大きな庇（ひさし）の下も、横風が加われば荷物は簡単に雨ざらしになります。

そんなわけで、玄関前に置き配ができるお宅でも、宅配ボックスはぜひ設置していただきたいですね！

※下記のいずれかをクリックすると、行きたい項目にジャンプできます。

C-1.玄関前に置き配ができるお宅がポストと宅配ボックスを組み合わせる場合
C-2.　　　　　〃　　　　　　　　ポストを設置せずに宅配ボックスだけを設置する場合

【C-1.玄関前に置き配ができるお宅がポストと宅配ボックスを組み合わせる場合】

ではこの場合、宅配ボックスとポストの組み合わせはどうなるでしょうか？

その理由ですが、まず1つ目はすでにお話したように「追加投入タイプ」であれば「フルサイズポスト」の機能もカバーでき、ポストの機能も重複しないからです。

そして2つ目の理由ですが・・・天気が穏やかであれば「置き配ができる＝追加で荷物をいくつも受け取ることができる」でしたが、荒天のときに受け取りが普通のボックスだけになると追加が困難になるからです。

ですので「荒天のときには追加で荷物を受け取ることができない」と考えて、ここは「追加投入タイプ」を選択するのがベストだと考えました。

もちろん他のタイプも役に立つことは間違いありませんが、ご予算が許すのであれば「追加投入可能型」がベストマッチでしょう。

今回はあんしん5項目の評価を、天気がよいときと荒れているときの２とおりで示してみました。

まずは天気がよいとき。

C-1.好天	①サイズの自由度	②個数の自由度	③防犯性	④耐候性	⑤フルサイズのポスト機能
評価	◎	◎	○	◎	◎
担当設備	宅配BOX＋玄関前	宅配BOX＋玄関前	宅配BOX	宅配BOX	宅配BOXの追加投入口

上記では【防犯性】だけが他より１ランク低い評価になっていますが、これはBOXが埋まったあとには玄関前に直に荷物が置かれますので、防犯性としてはマイナス評価になると考えたためです。

次に天気が荒れているときです。

C-1.荒天	①サイズの自由度	②個数の自由度	③防犯性	④耐候性	⑤フルサイズのポスト機能
評価	○	○	◎	◎	◎
担当設備	宅配BOX	宅配BOX	宅配BOX	宅配BOX	宅配BOXの追加投入口

「天気が荒れているときには玄関前に置き配をしない」という前提で考えますと、「サイズの自由度」と「個数の自由度」は評価を下げざるをえません。

しかし玄関前に直に荷物を置くことはないので、「防犯性」としての評価は高くなります。

【C-2.玄関前に置き配できるお宅がポストを設置せずに宅配ボックスだけを設置する場合】

さらには「ポストがない場合」も想定してみました。

この場合はフルサイズポストの機能も必要になりますが、上部の追加投入口に「郵便物もこちらに」とでも表示しておけば、フルサイズポストの機能の代役を立派に果たします

ただし万能型についているポストはたいてい「フルサイズ」ではありませんので、たとえば「ポストに入らない荷物はこちらのドアからどうぞ」などと追加投入口に表示しておけば、フルサイズポストにしか入らない投函小物でも、しっかり受け取ることができますね！

あんしん５項目の評価は、好天でも荒天でも【C-1.玄関前に置き配ができるお宅がポストと宅配ボックスを組み合わせる場合】とまったく同じになります。

●D.置き配がまったくできない方の場合

では最後に、置き配ができないお宅で宅配ボックスを設置するとしたら、どのようなタイプが良いのかを確認していきましょう。

3通りで評価しました。

※下記のいずれかをクリックすると、行きたい項目にジャンプできます。

D-4.置き配ができないお宅でポストはフルサイズではない
D-5.　　　　〃　　　　　　ポストは鍵付きのフルサイズ
D-6.　　　　〃　　　　　　ポストは鍵なしのフルサイズ

【D-4.置き配ができないお宅がフルサイズではないポストに宅配ボックスを組み合わせる場合】

この場合はフルサイズのポストの機能と追加投入の機能を宅配ボックスがカバーする組み合わせが望ましいと考えます。

あんしん5項目の評価は以下のとおりになります。

	①サイズの自由度	②個数の自由度	③防犯性	④耐候性	⑤フルサイズのポスト機能
評価	○	○	◎	◎	◎
担当設備	宅配BOX	宅配BOX	宅配BOX	宅配BOX	宅配BOXの追加投入口

【D-5.置き配ができないお宅がフルサイズ鍵付きのポストに宅配ボックスを組み合わせる場合】

この場合は、フルサイズ鍵なしのポストが投函小物を全面的に受け取ることができますので、宅配ボックスにポスト機能は必要ないと考えます。

宅配ボックスは宅急便サイズの荷物の受け取りだけに焦点を合わせればいいわけですよね。

このときあなたが受け取ることが多い宅急便のサイズが「80サイズ以下」のものが中心ならば、宅配ボックスは「追加投入可能型」でも「マルチドアタイプ」でも構わないと思います。

しかしマルチドアタイプは区切られた荷室のひとつの大きさが小さいので、80サイズを越える荷物は入らない可能性が高いんです。

あんしん5項目の評価はこちら。

	①サイズの自由度	②個数の自由度	③防犯性	④耐候性	⑤フルサイズのポスト機能
評価	○	○	◎	◎	◎
担当設備	宅配BOX	宅配BOX	宅配BOX	宅配BOX	宅配BOXの追加投入口

【D-6.置き配ができないお宅がフルサイズ鍵なしのポストに宅配ボックスを組み合わせる場合】

この場合も、フルサイズ鍵なしのポストが投函小物を全面的に受け取ることができますので、宅配ボックスにポスト機能は必要ないでしょう。

また小さな宅急便をフルサイズ鍵なしのポストで追加で受け取ることが可能であれば、宅配ボックスは大型の宅急便を受け取ることに特化した方がいいのではないでしょうか。

つまり1つの荷室が小さい「マルチドアタイプ」は、対象外にした方がいいということです。

あんしん5項目の評価は以下のとおりです。

	①サイズの自由度	②個数の自由度	③防犯性	④耐候性	⑤フルサイズのポスト機能
評価	○	○	◎	◎	◎
担当設備	宅配BOX	宅配BOX／フルサイズのポスト	宅配BOX	宅配BOX	宅配BOXの追加投入口

まとめ

●物置や風除室は「特大の宅配ボックス」になる

●最も影響力の強い要件は「置き配がどのようにできるか／できないか」

●「ポストに入らない荷物はボックスへ」「ボックスに入らない荷物は置き配で」などの【置き配表示】が親切

●玄関前に置き配OKでも荒天の場合を考え宅配ボックスは設置が推奨

●フルサイズのポストがあれば　宅配ボックスにポストは不要

●フルサイズのカギなしポストが「小さな宅配ボックス」になるなら　宅配ボックスは大きめの宅急便をカバーする「1ドアタイプ」が推奨

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・・・いかがでしたでしょうか？

宅配ボックスをお求めになるときには、上記のベストマッチをぜひ参考にしてみてください！

なお「すでに宅配ボックスのある方」が「ポストを再設置する場合」や「宅配ボックスを追加設置する場合」は別の機会に紹介いたします。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました！