こんにちは、配達員のeveryです。
みなさんは「置き配って、ちょっと不安だな」・・・なんて感じたことはありませんか?
宅急便・宅配便の「再配達」が運送業者の経営を圧迫し、人手不足を招いている状況への懸念から、2023年ごろから国交省が「置き配」の普及拡大について、法整備などに言及することがたびたびありました。
私のような配達側からすると、労働時間や燃料費がムダにならない「置き配」はありがたい方法なので、ぜひ増えてほしいところです。
実際にお隣の韓国ではほぼ100%が「置き配」であり、そのため「再配達」という概念そのものがない、という記事を見たこともあります。
しかし「置き配」の報道が出るたび、私の配達エリアのお客様からは「全面的に置き配になるの?」「いつから始まるの?」との声が聞こえてきますから、お客様側として置き配に「不安」を感じている方が多いのではないでしょうか。

もちろん全面的な置き配になるわけではありませんし、置き配の適用拡大についても、お客様側の不安を理解している運送会社側はかなり慎重な姿勢に見えます。
そこで今回、この「置き配への不安」を少しでも軽減するため、現役配達員の私everyが「これは使える!」と思った便利グッズをご紹介します。
ぜひ最後まで読んで、あなたの「安心」に役立ててくださいね!
置き配への「4つの不安」
私が現場を回っていて感じる「お客様が置き配に感じているであろうリスク」は以下の4つになります。
①雨や雪に濡れる(水濡れによる破損や汚損)
→とくに最近の新築住宅やアパートでは庇(ひさし)の小さい物件が多く、雨や雪から玄関先の荷物を守ることが難しくなっていると感じます。
②風に飛ばされる(強風による紛失や衝撃破損)
→「春一番」の吹く季節や秋の台風シーズンになると、軽い荷物はたやすく飛ばされてしまいますので、晴天であっても玄関先への置き配は難しくなります。

③持ち去りやいたずら(盗難・開梱・中身の破損)
→不特定多数の人が通るような場所や、治安のよくない地域ではとくに不安ですよね。
④個人情報が見られる(ラベルの個人情報の露呈)
→荷物に貼ってある「送り状(ラベル)」には氏名・住所・電話番号が表示されているのが普通ですので、人通りのある玄関前に置けば、どんな人の目に触れるかはわかりません。
では以下から、これらへの対策方法や対策グッズを紹介していきますね!
雨や雪へのピンポイント対策
ご自宅にある程度の庇(ひさし)があったとしても、雨や雪は風の向きや強さによって吹き込んでくることがあります。
また水は上からだけではなく、他の場所から流れてきて荷物の底を濡らすこともありますよね。

そんな「水濡れ」から荷物を守るグッズを紹介しましょう。まずは「下」からの水へのピンポイント対策です。
玄関前にひとつ【すのこ】や【パレット】を準備しておけば、雨上がりで玄関前が濡れているときでも荷物の下面を水から守ってくれます。
雨が降っていないときでも、荷物の下面の汚れを予防してくれますから、宅配便・宅急便を置き配してもらうときには役に立ちますよ!
◆比較的雨の当たりづらいところなら、自然素材のすのこもいいでしょう。
※普段は壁に立てかけておくことで、すのこの上面を汚さずにキープできます。
◆雨が当たりやすい場所なら、プラスチック製のパレットの方がよいかもしれません。
「上」からの水対策なんですが、これについては【総合対策】で最後にまとめて載せることにしておきますね。
強風へのピンポイント対策
重い荷物では問題になりませんが、箱の大きさのわりに軽い荷物や、ネコポスやゆうパケットなどの「投函小物」がポストに入らないケースのとき、投函ではなく「ドア前に置き配」の指示が我々配達員のアプリに表示されることがあります。
こんなときには何らかの対策が必要になるかもしれません。

そんなとき、屋外でも使える「ウェイトバッグ」などはいかがでしょうか?
そう、テントの安定などに使われるウェイトバッグです。
水を入れたPETボトルを「重し」として用意されている方もいらっしゃいますが、ボトルは倒れたときにゴロゴロと転がりますし、その辺に落ちている石なんかは荷物に汚れがついてしまいます。
でもこのようなウェイトであれば転がることはありませんし、荷物を傷つけることもないのでお勧めです!
◆2個入り
◆4個入り
・・・こういうグッズが玄関に置いてあって「風の強いとき、荷物の重しにお使いください」なんていう貼り紙があったら、感謝感激です!
イタズラや持ち去りへのピンポイント対策
置き配が便利だと感じるのは、受け取る荷物のサイズや個数が自由だからなのですが、それは同時に置き場所へのアクセスが自由だということも意味します。
そのため「防犯」という機能は、置き配のもっとも大きな弱点のひとつと言ってよいでしょう。

玄関前などオープンな場所に置き配された荷物の防犯性を高めるのはかなり困難なことですので、ここでは「物置」や「風除室」など「扉を開けて入る場所」に置き配する場合に絞り、誰かが扉を開けるとチャイムが鳴るという「ドアチャイム」をご紹介します。
◆物理式チャイムのタイプです。扉を開けたときの揺れでチャイムが鳴ります。
鉄製の扉なら強力マグネットで磁着、その他のときは両面テープで粘着の取り付け方法が選べます!
※どちらの場合も扉の開閉で鳴りづらいときは、少しななめに設置すると鳴りやすいとのことです。
物置や風除室の扉の裏側にでも仕掛けておけば、外部の人が開けたときに音が鳴り、少なくとも防犯意識の高い家であることをアピールできるでしょう。
◆人感センサーによるドアベル
物置や風除室の内部にセンサーを設置すれば、扉を開けたとき、家屋内にある受信機からチャイム音が流れ、居住者に知らせます。
◆ドアが開くと鳴るドアセンサー(鳴る受信機本体とセンサーが扉にあるタイプ)
→扉を開けるとその場でブザーが鳴り、扉を開けた人に警告します。
◆ドアが開くと鳴るドアセンサー(鳴る本体が家屋内にあり、センサーが扉にあるタイプ)
→扉を開けると家屋内でブザーが鳴り、居住している方に知らせます。
個人情報流出へのピンポイント対策

この場合に受け取るお客様側にできる対処は、ご自身で購入するネット通販などの宛先ラベルを「匿名」にすることくらいかな、と思います。
以下の図は、私が扱ったことのある「匿名配送」の送り状のうちの1つです。

「匿名配送」についてはヤマト運輸の「宅急便をスマホで送る」に詳しい説明がありますので、ご確認ください。
【総合対策】で4つのリスクをまとめて軽減!
最後に、置き配への不安の原因となっている①雨や雪に濡れる②強風に飛ばされる③持ち去りやいたずら④個人情報が見られる の4つをある程度カバーできる可能性のある商品をご紹介します。
◆物置き
→はじめにアンカー工事など「強風への対策」をしっかりやっておけば、水・風・持ち去り・個人情報などの問題はかなり軽減しますね!
◆サイクルテント
→物置と同様、はじめにアンカー工事など強風対策は必要です。
現場でよく見かけるのは母屋のすぐ横、おとなりとの間の狭いスペースに設置してある場合が多いように思います。
この方法は施工も手軽で、予算も宅配ボックスと同程度に抑えられるため、私の配達地域では増えています。
※ただし雪国では屋根からの落雪を予想しておいたほうがいいですね!

さて最後になりますが、私every個人の「思い付き」で掲載させていただきます。
◆砂場シート
これを宅配便・宅急便の置き配に利用する発想はまだないのでは・・・?
このシートは4辺にぐるっと金属製のチェーンが仕込まれており、その重さでシートの端が風でめくられることのない優れモノです。
宅配ボックスに入らない大きなサイズやさまざまな形に対応できますし、防水はもちろん強風に飛ばされる可能性も低くできるでしょう。

また使い方によっては持ち去り・いたずらや個人情報が見られることについても、かなりの程度リスクを減らせるのではないかと思います。
もしこの記事がメーカー様の目にとまったなら、ぜひこのシートの適切なサイズを検討し、シート本体の色も家屋の色に配慮した製品にしていただきたいです!

置き配を意思表示するステッカーについては『現役配達員が選んだ置き配ステッカー15選!自作のポイントも解説!』をお読みくださいね!
宅配ボックスをいろいろ見て選びたい方は『宅配BOXのおススメは?種類別のメリットとデメリットを徹底解説!』をご覧ください!
置き配を活用し「再配達率」を下げて石油の備蓄を守りましょう!
いかがでしたでしょうか?
置き配の弱点である ①雨や雪に濡れる ②強風に飛ばされる ③持ち去りやいたずら ④個人情報が見られる の4つは、やり方次第でかなり改善できる可能性があることがおわかりいただけたのではないでしょうか。
燃料費が高騰し、政府の石油備蓄も放出しつつある現在、高止まりしている「再配達率」を下げることは急務だと思います。
運送会社の取り組みだけではなく、われわれ国民ひとりひとりにも「再配達」を減らす意識が必要なのではないでしょうか。

この図はAIで出力されたものですが、上から2段目のグリーンで示された【置き配の活用】【宅配ボックスの設置】【時間帯指定の徹底】【コンビニ受け取りの推進】が、お客様側でできる対策になります。
この対策については、私everyからも『置き配だけじゃない!宅急便のお荷物をスムーズに受け取る5つのコツ』で詳しく説明しておりますので、ご確認ください。
できることから少しずつ始めて、低エネルギーで安心・便利な配達環境を作っていきましょう。
最後までお読みいただき、まことにありがとうございました!


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