こんにちは、配達員のeveryです。
このページを開いてくださり、誠にありがとうございます!
2024年ごろから国土交通省が宅急便の配達員不足の問題や、それを改善するための「置き配標準化」について言及するようになってきました。
この「置き配」というのは、おおまかに言うと「受け取る方がお留守のときに『荷物を玄関などに置いていく』という配達の方法」を意味します。
ところがネット上の情報を数多く当たってみると「置き配」という言葉の使われ方にも幅があることがわかってきました。
配達で現場を回っていても「あれ?これ誤解を生むんじゃないかな?」という使われ方を見ることがあります。
そこでこのページでは「そもそも置き配って何?」という「基礎」から、「置き配ボックス」や「置き配してください」の「問題点」まで、現役配達員がしっかりと説明していきます!
配達方法のひとつ「置き配」とは?
お客様に宅配便をお渡しする方法はいくつかありますが、そのうちご自宅以外で受け取る方法は以下の3つです。
![]() | A.運送会社の営業所窓口で受け取る |
![]() | B.コンビニやドラッグストアなどのレジで受け取る |
![]() | C.PUDOやファミロッカーなどの専用機で受け取る |
そして我々配達員がお客様のご自宅などに配達するときの受け取り方法は、以下の4つになります。
![]() | D.対面手渡し |
![]() | E.宅配ボックスへ投入 |
![]() | F.ポストへの投函 |
![]() | G.置き配(玄関前・物置・風除室・車庫・自転車のカゴ・ガスメーター・・・) |
おわかりいただけましたでしょうか?
つまり「置き配」とは、「対面手渡し」でもなく「宅配ボックス投入」でもなく「ポスト投函」でもない、「指定された場所」へ置いていく配達方法ということになります。
「宅配ボックス」と「置き配ボックス」のちがいは・・・ネット検索への対策?
これは単に「呼び方」がちがうだけで、機能的なちがいはありません。
ではなぜこんなまぎらわしい呼び方をするのでしょうか?
推測ですが、これは消費者が宅配ボックスを購入目的で検索したときに、自社の商品が検索結果にひっかかりやすいように、「ライバルの少ない検索ワードを使う」という意図で名付けたのではないでしょうか。
以下の画像は、私のパソコンからGoogleで検索したときの結果です。

上は「宅配ボックス」というワードでの検索結果ですが、スポンサー商品がたくさん出てきて、種類も豊富です。
「どのようなキーワードがよく使われているか」を調べる「キーワード分析ツール」で検索すると、「宅配ボックス」の関連するキーワードは14,557語もありました。
これはつまり、自社の商品をアピールしようとするときには「他社商品の情報がとなりに膨大に並んでいる」、つまり「ライバルに埋もれている」という状況なんですね。
次に下の画像を見てください。

こちらが「置き配ボックス」というワードでの検索結果ですが、スポンサー商品は出てこず、表示されている画像も少ないですよね。
また「キーワード分析ツール」で検索すると、「置き配ボックス」の関連するキーワードは399語しかないのでライバルが少なく、自社の商品を見つけてもらうには有利なのでしょう。
さらには「置き配」というワードからも「置き配ボックス」の情報にたどり着く可能性が高いので、「このワードの方がいい」とらえられた結果なのかもしれません。
ですから「宅配ボックス」と「置き配ボックス」の間にあるちがいは「商品の機能のちがい」ではなく、「検索ワードのちがい」と考えるのが妥当かと思います。
「置き配してください」は誤解を生むかも
さて先ほど、
「置き配」とは「対面手渡し」でもなく「宅配ボックス投入」でもなく「ポスト投函」でもない、「指定された場所」へ置いていく配達方法
・・・と説明しましたが、お客様の中には別の解釈をしている方もいらっしゃいます。

それはおそらく「受取人が不在のときに配達していくこと」という感じでなのでしょう。
この場合に意識されているのは「不在のときに」の部分なので、「置き方そのもの」には関心が向いていないようです。
そのため、玄関先でこのような指示をときどき見かけます。
「不在のときには置き配してください」という貼り紙が、宅配ボックスの横に貼ってある、というパターンです。

これを我々配達員が見ると、
「あれ、宅配ボックスは使わなくていいんだ?」「宅配ボックスに入れてカギをかけられると開錠するのが面倒なので、こういう指示なのかな?」と受けとめる可能性があります。
その結果、この配達員は荷物を宅配ボックスには入れず、その横に置いていくんですね。
だって、宅配ボックスを使わずに置くのが「置き配」ですから。
ところがお客様の頭の中では「不在のときは玄関の宅配ボックスに『置き配して』ください」になっていたりします。
さらにこの宅配ボックスが「置き配ボックス」という商品名になっていた場合、お客様の解釈は「ボックスに入れること=置き配」になってしまいます。

すると帰宅して宅配ボックスに入れずに玄関前に置いてある荷物を見て
「なんで指示どおりにやってくれないの!?」
「誰かに持っていかれちゃうじゃない!!!」
・・・と憤り、クレームに発展する可能性もあるんです。
「置き配してください」には「○○(場所)に」と明確に置き場所を指示しましょう
このような「言葉の解釈によるすれ違い」を防ぐためには、少なくとも以下の2つの対策が必要なのではないかと私は考えています。
①「置き配ボックス」という名称は誤解を助長する一因になるので、メーカーや販売店は宅配ボックスに「置き配ボックス」という名称を今後使わない
②お客様の「不在のときには置き配してください」という指示には必ず「○○に」という「場所の指示」を付け加える
これには玄関先に出す「置き配表示」の書き方に配慮が必要なわけですが、たとえば下の画像のような表示があれば、置き配のトラブルはきっと少なくなりますね!

※「置き配OKの表示」については、『「置き配OK」の表示どんなのがいい?配達員が喜ぶテンプレを紹介!』をお読みください。
このように「置き配」という言葉をとりまく「まぎらわしさ」や「あいまいさ」をできるだけ排除することが、今後の「置き配」をめぐるトラブルを抑制するのに必要なのではないかと思います。
◆◆◆◆◆
いかがでしたでしょうか?
「置き配」って一見便利なように思えますが、防犯上の問題や濡れ・汚れなどの問題もあり、解釈のすれ違いからトラブルの原因になることも多いんですね。
ですから置き配の普及には、宅配業界全体が協力して「安全な置き配」や「誤解の防止」に務めるべきですし、宅配ユーザーの皆様にも「置き配へのより正確な理解」が必要なのだと思います。
私everyも業界の片隅から、置き配への理解と普及を微力ながら応援していきたいと思っていますので、今後ともよろしくお願いいたします。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました!









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